脳梗塞の治療

脳梗塞が発症すると、症状を完全に改善させることは困難なことがほとんどです。 したがって、早期に診断し予防のための治療を行うことが非常に重要です。脳梗塞発症の危険因子対策としての、生活習慣の改善や高血圧や高脂血症に対する内服治療なども予防的治療に含まれます。
また、MRI、MRAや頚動脈エコーにて動脈硬化の存在が明らかとなった場合には、さらなる動脈硬化の進行を防ぐ目的で、抗血小板薬など抗血栓薬の内服が必要になる場合があります。内頚動脈の狭窄が高度で、度々、一過性脳虚血発作を呈するような場合には、内頚動脈内膜剥離術やバイパス手術など脳梗塞発症予防の治療の実施が考慮されます。
実際に脳梗塞が発症してしまったら可及的速やかに循環動態の改善と血管を閉塞させる血栓の溶解療法を開始する必要があります。
治療のポイントとしては脳梗塞発症後3時間以内にt-PA (血栓溶解剤)を投与できるかが鍵となります。3時間を過ぎると出血のリスクがあるのでこの薬剤は投与できません。その場合は後遺症が残るリスクがおおきくなります。脳梗塞の中には、分枝領域に発症し治療に抵抗性のタイプのもの(BAD)もあります。